Clap Your Hands Say Yeah の日本公演の打ち上げで、キーボードのロビーに Radical Dads の音源をもらいました。 「どんな感じなんだろう？」と軽い気持ちで聴いてみたのですが、僕が青春時代に恋い焦がれた 90’S のオルタナティブロックとパワーポップの匂いがして、興奮してしまいました。90 年代って、ロックにとっては夢みたいな年代なんです。様々な場所で音楽的なブレイクスルーがあって、皆がそれに酔って、熱狂しました。そういう興奮を、彼らの音楽からも感じます。 もちろん、焼き直しではなく現代版として。

僕は彼らの 1st アルバムを聴きながらドキドキしてしまって、ロビーに「日本盤は僕のレーベルから出さない？」とメールしました。実際にかたちになると嬉しいですね。僕が彼らのアルバムをリリースして誰かが手に取る。そうやって、レコード屋の店頭や自宅のプレーヤーの前でみんなが音楽にドキドキした「あの時代」を取り戻したいなと最近は思います。 Radical Dads の音楽が津々浦々の音楽キッズたちの手に届いてくれたら嬉しいです。そして、それぞれのプレイヤーの前で、それぞれに小躍りしたいです。
----後藤正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)

2nd album『Rapid Reality』(2013)

disc 2 :
1st album『Mega Rama』(2011) + bonus tracks